PBCサイト『Petit -ペティット-』に参加中のPLが、主に独り言を呟きたいという欲求を満たす為のブログです。 暫定的に。
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バレットおにーさん・あるみゅん他PLさまよりとてもおいしいSSをご馳走様させて頂いたので、出涸らしが暴走してぶちまけました。
主に文章力的な意味で閲覧注意。
それでも読んで下さるという仏のような方々には、こんな事を言うのもおこがましいですが。
どうがんばってもらでぃ子の脳みそは恋愛非対応だということに注意。
そんな前置きをしつつSSです。苦情は……らでぃ子の私書で受け付けますはい。
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「かなしみ」とは
どんな種類であれ、自分ではどうしようもない切なさのことを言うらしい。
「悲しい」とは
胸が裂け心が心でなくなるような感情の名前だと聞いた。
「愛(かな)しい」とは
身にしみていとおしい思いを呼ぶ言葉だそうだ。
では開いたまま固まった見えない傷になお沁みるような、この痛みの名は。
【Sweet Pain】
手の中に命があった。
先ほどまで激しく動いていたせいだろう、脈は跳ねるようで、上下する“それ”を駆けて行く空気の流れは荒い。汗と熱とが滲む強い筋の下、声帯が殆ど音を発さずに震えるのが掌を伝って感じられた。
てのひら。
命とはこんな小娘の手に収まってしまうほど小さいものだったか。
笑いでも涙でもない何かが込み上げてくるようだったが、こんな小娘にその正体は分からない。
ただ命が壊れてしまうのを感じた。
掌を、腕を、肉と骨とを通って、深い深いところを音のように震わせる何か。
軋むように。
見えないひっかき傷から、冗談みたいな量の血が溢れるのを感じた――
――――
――例えばその時に刃物を持っていたからといって、一連の光景が流れ去った後に指先から血が滲んでいたことはなかった。
始まったのは、命と一緒に握り潰してしまったらしい何かが灰のように零れ落ちて、虚ろを際立たせるようになってから。前触れなくほんの一瞬意識を攫っては去っていく。実害はない。そういう、白昼夢(フラッシュバック)。
(失われたのは、存在しない血じゃなくて)
敵『だった』それはもう永遠に失われたもの。得ることの叶わないもの。
言い聞かせる度に却って唱えられる存在は、開いたまま固まったひっかき傷へ音のように反響する。
けれど感傷と言うより執着じみた何かが膿のようにこびりついて、その矛盾は響かない。
だから何度も唱える事になった。
せめて在るべき処へ在るべき容でと唱えた。
その為にも『敵』に仕立て上げた原因を引き裂いてしまいたかった。
外とも内とも繋がりを断たれた状態で、それだけ為せれば満足だと思うほどに。
終わらせて、終わっていなかったものは、終わらないままに終わって。
やがて押し込めることも出来るようになった。
筈だった。
本当に縋ろうとしたわけではない。
喪失の原型というだけ。
喪失したから欲しいだけ。
敵『だった』それは、求め切れずに壊したもの。壊してから欲したもの。
再びそう唱え始めた、矢先に――
どうして今更と、問うても碌な答えは返ってこない。
なのに、深く響いた震えが逆流するようだった。外へと。
(溢れたのは、存在しない血じゃなくて)
力を交わす肉もないままでは馴れ合うことしか出来ないだろうに、何故。
気に入られているとしても、他のどうでもいいものと比較してだろう。
また闘いたかったと言われたのだから、力を交わす術を得たのもそれ以上の理由はきっとない。
ブラインドゲームをして、淡い言葉を重ねても。
他愛ないからかいが受け入れられるのも。
ただ触れるだけのそれも。
暇潰しか繋ぎ。
或いは、ただの気紛れ。
同類なだけ。
だけど、終わってしまった筈のそれが、形は違えど再び現れたのなら。
こんな手の中に収まるのなら。
――もう二度と失ってなるものか――
闘うことでしか引き止められないなら、そうしよう。
傷が覆い隠されるようだったが、どうせこんな小娘にその正体は分からない。
闘うことでしか引き止められないなら、この懐かしさにも似た何かは通じない方がいい。
開いたまま固まった見えないひっかき傷が、覆い隠されたようでも痛むことがある。
自分の中だけで。
――けれど、オレは
(だから、アンタは)
それでいいと思うんだ。
(構わないと言ってくれるか)
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~あとがき的何か~
ブログに「直接登場」するらでぃ子は、中身と会話が可能な時点でパラレル、という前提で言わせていただきます。
対談はしないよ、だってらでぃ子ならそこで枕に顔埋めてシーツ被って震えてるからな!
はい、対になるように対になるようにと言い聞かせながら書いてみましたが、なってるでしょうか。
……ごめんね聞かなくても分かるよなってないよね!
お目汚し失礼しました、その内らでぃ子が復活して潰しに来ると思うので、それを甘受する事でお詫びに代えさせていただきたいと思います。
ちょっとした言い訳。
やっちゃってから後、再会するまでらでぃ子の内面って変化してません。
合わせっぽく何らかの変化を追っかけるのは無理だと判断しました。
↓
とりあえず全体通して煩がられるくらいしつこく呼ばせてみる事にしました。
↓
たすけて発言は、はっきり盛り込むと文字数その他がアレだったのでやんわりと。
↓
この時点でおよそ3000字の下書に
↓
具体描写殆どなし・独白オンリー風味な一人称話にせざるを得なくなる。
……けど、変なところに人様の台詞を挟んでしまうリスクを回避できると思えば、いいですよね。
という流れを経てこうなりました。
更に言い訳すると、文字数は下書の半分になりながらも内容はちょっと増えてるので、一応出涸らしなりに本気は出せたと思いm(パッカーン!!)
…………――――……
(↑頭部の半分くらいがごっそりいった)
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一番どうでもいい所
プロフィール
HN:
烏野
性別:
非公開
自己紹介:
性別年齢職業血液型誕生日その他、全てご想像にお任せ。
確かなのは変態という病気を患っている事と、頭がよくない事、年齢制限は大丈夫だという事。
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