らでぃ子の持ってる魔動銃の解説でもしてみる。

ただし背後が銃には詳しくない。

　全長13cmほど、重量約400g。
　口径は41くらい（あくまで魔動銃なので火薬式の銃とは違う）。
　人差し指を銃身に当て中指で引き金を引く形を取る。
　その引き金だが、魔力と弾丸を撃ち分けるために二つついており、更に魔力発射用の引き金は二段階になっている。
　どれも魔力を操る技術を持たない者が扱う際はおよそ15kgの力が必要であり、素養の無い者が使いこなすのは困難。

　……そんな造りなのは、一重にこの銃が旧式だから。
　元は身体能力に劣る魔術師が戦士に接近された際の護身用として開発されたもの。
　それ故に飛び道具としての性能は極端に低く、実用的な射程距離は使い慣れた者でも3mほど。（使用者が安定した状態で充分に狙い撃てるなら、5m先にある30cmの的に当たらなかったり当たったり当たらなかったりする）

　術的な働きを持たせるため、主要な機構は銅や銀、クリスタル等からなり、それを鋼で支え、包み、補強した形になっている。同サイズの火薬銃に比べて重いのはこの為。
　使用者から供給された魔力によって内部の術が起動し、反発を生み出し、弾丸や魔力の塊を撃ち出す仕組み。

　引き金とそれを受ける部分にドレイン系の術が仕込まれており、押し込むことによって自動的に使用者の魔力を内部へ送り込む。
　抵抗しなければ最大出力での発射に必要なだけの魔力を吸い上げるが、使用者の抵抗意思に従うため出力の調整が可能。逆にこちらから送り込むことによって術式に設定された限界を突破できるが、大抵の場合は銃が爆発して手が（　検閲削除　）のでやめた方がいい。
　つまり、魔術を扱えないものが引き金を力尽くで引いた場合、生来抵抗力が強い場合を除き問答無用で大きく魔力を失うことになる。扱えないだけならまだしも魔力が少ない人間の場合は生命力を吸われたりするため非常に危険。

　専用（もとい同系の魔動銃用）の銃弾にも術式が刻まれている。
　弾丸を撃つ引き金を使うと弾の術式と反発する術が発動し、甲高い音と共に弾丸を発射する。
　魔力用の引き金を最後まで押し込むと押し固められた（ような）魔力の塊が発射され、一段目で止めると1.5m程度の範囲まで届く衝撃波を生み出す。




　……大体こんな感じの品。